2021/07/30
【こすらない洗顔・基礎編】洗顔で肌が変わるって本当!?「こすらない洗顔」が肌にいい理由
最終更新日 2023/10/17
「肌にいい」といわれる“こすらない洗顔”。洗顔時の“こすりすぎ”や“さわりすぎ”をなくして肌への負担を抑えよう、というものですが、実際に肌にどんなメリットがあるのでしょうか。今回は「こすらない洗顔」とはどういうものか、また、なぜ肌にいいといわれるのか、その理由について解説していきましょう。
目次
何気ない摩擦が肌トラブルの原因!?クレンジングや洗顔のこすりすぎに要注意
肌には、皮脂や汗、古い角質、外部からのごみやホコリ、そしてメイクなどの汚れが付着しています。このような汚れが肌に残ったままになると、毛穴がつまったり、ごわついたりして、肌トラブルを招いてしまいます。そうならないために欠かせないのが、毎日のクレンジングや洗顔です。ただし、クレンジングや洗顔はやり方次第で、かえって肌に負担をかけてしまうことがあります。
たとえば、洗浄力の強すぎるクレンジング剤や洗顔料などを使っていると、必要な油分や水分まで失われてしまいます。合わないものを使い続けていると、肌の乾燥が進んで、小じわやニキビ、毛穴のつまりや開きなどの肌トラブルにつながるので、注意しましょう。たとえば、洗顔後に「肌がつっぱるな」、「保湿ケアをしているのに潤いが足りない気がする」と感じる人は、洗顔料などの見直しが必要かもしれません。
また、間違った洗い方が肌トラブルの原因になることもあります。どんなに肌に優しい洗顔料を選んでいても、「しっかり汚れを落とさなければ!」とゴシゴシ洗ったり、必要以上に時間をかけて洗顔したりすれば、肌に摩擦刺激が加わり、肌表面の角層(角質層)がダメージを受けてしまいます。すると、さまざまな肌トラブルが起きやすい状態に。
では、摩擦によって具体的に肌にどんな変化が起こるのでしょうか。
摩擦が肌に与える影響とは
肌は、外側から表皮、真皮、皮下組織という3層構造をしていて、表皮はさらにいくつかの層が重なってできています。その一番外側にあるのが、角層です。
角層には「バリア機能」としての役割があり、外部の刺激から肌を守ったり、肌内部の水分を保持したりしています。ただし、角層はとても薄い層。その厚さはわずか0.2ミリメートルしかありません。そのため、洗顔時などの摩擦でもダメージを受けてしまうことがあります。
こうして肌のバリア機能が落ちると、刺激に敏感になるだけでなく、紫外線などの影響も受けやすくなります。また、肌内部の水分が蒸発しやすくなるので、乾燥が進んで小じわや肌のごわつき、ニキビ、毛穴トラブルなど、さまざまな症状の原因に。さらに、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルも乱れてしまい、乾燥や肌荒れが起きやすくなります。
めざせ“摩擦レス”!「こすらない洗顔」って?
このように肌はとてもデリケートで、クレンジングや洗顔による摩擦さえ、刺激になってしまうことがあります。そこで取り入れてほしいのが、「こすらない洗顔」です。「摩擦レス」や「摩擦ゼロ」の洗顔とも呼ばれていて、皮膚科医や美容家などの中にも、摩擦刺激を抑えたクレンジングや洗顔を推奨する人が数多くいます。
中には「肌をこすらずに本当に汚れが落とせるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。とくに今までしっかりこすって汚れを落としていた人にとっては、こすらない洗顔は心もとない方法に思えるかもしれません。でも、ポイントを押さえて洗顔すれば、こすらなくても汚れを落とすことはできます。そこで、こすらない洗顔のポイントをご紹介します。
こすらない洗顔・基礎編 4つのポイントをご紹介
インターネットなどで「こすらない洗顔」について調べてみると、さまざまな方法が出てきますが、大事なのは“肌にできる限り摩擦刺激を与えないこと”。具体的には、次の4つがポイントになります。
- 洗顔料をよく泡立てて、包み込むように洗う
- 洗顔料は適量を使う
- 時間をかけすぎない
- ぬるま湯を使ってしっかり洗顔料を流す
1.洗顔料をよく泡立てて、包み込むように洗う
まず重要なのが、洗顔料をよく泡立てて、その泡で包み込むように洗うこと。こうすることで、泡がクッションになって、顔と手指の間に生じる摩擦を軽減してくれます。
そのためには、きめ細やかで弾力のある泡を作ることが重要です。すぐにへたってしまうような泡では、摩擦を抑えることができません。泡立てネットなどを使って、しっかりと弾力のある泡を作りましょう。うまく泡立てられない方は、泡で出てくるタイプの洗顔料を選ぶのもおすすめです。
※弾力のある泡作りのコツを知りたい方は、こちらの記事「【こすらない洗顔・応用編】こすらない洗顔を極めよう」もご覧ください。
また洗顔の際には、くれぐれもこすらないように注意しましょう。手のひらで泡を優しくプレスするようにすると、汚れが密着しやすくなって、力を入れてこすらなくてもすっきり洗うことができます。
「クレンジングソープ泡ホームケア」を使った正しい洗顔はこちらをご覧ください。
2.洗顔料は適量を使う
それぞれの洗顔料には、適量が記載されています。洗顔料が少ないと、泡立ちが悪くなったり、汚れ落ちが悪くなったりして、結果的にこすり洗いをしてしまう原因になります。説明書をよく読んで、適量を使うようにしましょう。
3.時間をかけすぎない
顔の汚れをしっかり落とそうと、クレンジングや洗顔に時間をかけている人がいるかもしれません。でも、時間がかかるということは、その分、肌に摩擦が加わる時間も長くなるということです。また、念入りに洗おうとしていると、つい力が入ってしまうこともあるので、要注意です。
クレンジングも洗顔も時間をかけすぎないのがポイントです。洗顔時間の目安は30秒間から1分間ほど。それ以上、時間をかけている人は、知らないうちに肌に負担をかけている可能性があるので、注意しましょう。
「短時間でしっかり汚れが落ちるか心配」という方は、Tゾーンなど、皮脂や汚れの残りやすい部位から先に泡をのせて、乾燥しやすい口元や頬などを最後に洗うようにしましょう。
4.ぬるま湯を使ってしっかり洗顔料を流す
洗い終わったら、しっかり洗顔料を落としましょう。どんなに低刺激の洗顔料でも、肌に残っていると、肌荒れや毛穴のつまりなどの原因になります。また、洗い流すときにはぬるま湯を使いましょう。熱いお湯を使うと、必要な皮脂も流れてしまうので、乾燥の原因になります。
レーザー治療・光治療の後にもおすすめしたい!こすらない洗顔
今回は、こすらない洗顔のキホンをご紹介しました。毎日、何気なく行っている方も多い洗顔ですが、その方法を見直すことで、乾燥や肌荒れなどのトラブルを改善できる可能性があります。「いつもゴシゴシ洗ってた!」という方は、こすらない洗顔をぜひ実践してみてくださいね。
そして、レーザー治療や光治療を受けた人にも、こすらない洗顔はおすすめです。これらの治療後はいつもよりも肌が敏感になっているため、洗顔時の摩擦でさえ、刺激になったり炎症の原因になったりすることがあります。洗顔をはじめ、スキンケアの際にはできるだけ“さわらないこと”、“こすらないこと”を心がけましょう。
また、場合によっては洗顔料の見直しも検討しましょう。たとえば、ダブル洗顔不要の洗顔料なら、1度の洗顔でメイクの汚れを落とすこともできます。肌に触れる回数を減らすことができるので、より摩擦刺激を抑えたい時におすすめです。
「さわらない」「こすらない」を実現するメイクも落とせる泡タイプ洗顔料「クレンジングソープ泡ホームケア」については、こちらをご覧ください。
まとめ
- 毎日のクレンジングや洗顔は、肌の汚れを落とす上では欠かせないものだが、やり方次第で肌に負担をかけてしまうことがある
- ゴシゴシ洗顔していると、肌に摩擦刺激が加わって角層が壊れる可能性がある
- 角層には肌のバリア機能の役割があるので、洗顔時の摩擦で壊れると、外部の刺激を受けやすくなったり、肌が乾燥したりする原因になる
- こすらない洗顔を推奨する皮膚科医や美容家は多い
- こすらない洗顔のポイントは、洗顔料をよく泡立てて包み込むように洗うこと、洗顔料をたっぷり使うこと、時間をかけすぎないこと、ぬるま湯でしっかり洗い流すこと
- レーザー治療や光治療の後は、肌が敏感になりやすく、洗顔時の摩擦でさえ、刺激や炎症の原因になることがあるので、こすらない洗顔を試すのがおすすめ