2022/07/28

美肌作りに欠かせない!ビタミンEの働きと注目の成分「TPNa®」について

美肌作りに欠かせない!ビタミンEの働きと注目の成分「TPNa®」について

美肌の大敵ともいえる酸化。金属が酸化すると錆びてしまいますが、ヒトの細胞も酸化すると老化が早まったり、シミやしわ、肌荒れ、乾燥など、肌トラブルの原因になったりすることがあります。こうした問題の解決にひと役買ってくれるのが、ビタミンEです。ビタミンEには優れた抗炎症作用や抗酸化作用があり、肌荒れの予防・改善やアンチエイジングに役立ちます。そこで、ビタミンEの働きと、その関連成分として注目を集めている「TPNa®」についてくわしくご紹介します。

ビタミンEとは?

ビタミンEは1920~30年代に発見された脂溶性ビタミンで、別名「トコフェロール(tocopherol)」と呼ばれています。 ギリシャ語の「tocos(子どもを産む、出産)」、「phero(力を与える、引き起こす)」、「ol(水酸基をもつ化合物の総称)」という単語を合わせた言葉で、ネズミの不妊に関する実験の中で発見されたことから、このような名前が付けられました。

その後、研究が進む中で注目されるようになったのが、ビタミンEの強い抗酸化作用です。酸化は老化を早める原因になることから、ビタミンEは「若返りビタミン」として医療や美容の分野で関心を集めるようになっています。
ビタミンE

ビタミンEの働き

体内のビタミンEは細胞膜やリン脂質(細胞膜を作る成分)の中に存在していて、活性酸素を除去する働きがあります。脂溶性ビタミンであることから、とくに脂質のひとつである不飽和脂肪酸の酸化を防ぐうえで重要な役割を果たしています。不飽和脂肪酸が酸化すると、過酸化脂質を発生させて、細胞膜の性質を変えてしまったり、細胞の核やDNAを損傷させて老化を早めたりします。これを防ぐために働いているのが、ビタミンEです。また、免疫力を高める、炎症を抑える、血行を良くする、ホルモンバランスや自律神経を整えるなど、ビタミンEにはさまざまな働きがあります。

ビタミンEを多く含む食べ物

ビタミンEは、ナッツ類や種子類、オリーブオイルなどの植物油、卵、アボカドなどに多く、ほかに野菜や果物、魚介類などにも含まれています。摂取後もある程度は身体に蓄積されるため、バランスのよい食事を心がけていれば、ビタミンEが不足することはあまりありません。また、健康な人が欠乏症を起こすことは極めて稀だといわれています。
Selection food sources of omega 3 and unsaturated fats. Various
それよりも注意したいのは、摂りすぎによる過剰症です。ビタミンEは脂溶性ビタミンの中では過剰症を起こしにくいといわれていますが、必要以上に摂り続けると血液が止まりにくくなる可能性が指摘されています。食事から摂取する場合にはそれほど心配する必要はありませんが、サプリメントで補給する場合には、効果を期待しすぎるあまり、過剰摂取することのないように気をつけましょう。

ビタミンEで美肌ケアができるってホント?

ビタミンEには肌にとってもうれしい働きがあります。強い抗酸化作用や抗炎症作用があることから、肌の老化を防いだり、ニキビや赤みなど、肌荒れを予防したりする効果が期待できるのです。
とくに肌は、紫外線の影響を受けやすい部位です。紫外線が活性酸素などを発生させると、肌の炎症が起こりやすくなります。また、活性酸素がたくさんできて身体がそれに対応できなくなくなると、酸化ストレスによってバリア機能が低下することがあります。すると、乾燥やごわつき、小じわ、肌荒れなどの原因になるほか、ターンオーバーが乱れてくすみやシミができやすくなります。
さらに、紫外線によって発生した活性酸素 はコラーゲン線維などを壊してしまうため、肌のハリや弾力が失われてしわなどもできやすくなります(光老化)。
女性表情曇り
このように、酸化は炎症による肌荒れや老化を早める原因になります。強い抗酸化力や抗炎症力を持つビタミンEは、こうした肌トラブルを防いでくれます。また、血行をよくする働きもあるので、細胞の再生を助けて肌の新陳代謝を促します

ビタミンEの注目の成分「TPNa®」

美肌作りのために取り入れたいビタミンE。ビタミンEは食事やサプリメントのほか、皮膚からも吸収されるので、化粧品などから取り入れるのもおすすめです。
でも実は、ビタミンEは化粧品などに使うことが難しい成分でもあります。というのも、紫外線や光、鉄などによって分解されやすく、酸化しやすい性質があるからです。また、ビタミンEは脂溶性のため水となじみにくく、化粧水などには配合しにくい成分です。さらに肌への吸収効率が悪いため、そのまま化粧品に配合してもビタミンEの良さを活かすことが難しいとされてきました。しかし、その後の研究によってこうした難点をクリアした新たな成分が開発されました。それが、ビタミンE誘導体の成分「TPNa® (ティーピーエヌエー、表示名称:トコフェリルリン酸Na)」です。
TPNa® はビタミンEにリン酸基を導入して作られたもので、油だけでなく水にもなじみやすい両親媒性の成分です。TPNa® の誕生によって、ビタミンEそのままでは難しかった化粧水への配合が可能になり、また、成分の不安定さや吸収効率の悪さといった問題点も克服できるようになりました。さらに、ニキビの原因菌でもある「P.アクネス」の増殖予防、紫外線による皮膚ダメージの軽減、肌の炎症予防、うるおいアップ、といった効果も期待できます。つまり、TPNa® はビタミンEの弱点を改善しつつ、その良さをより活かした成分といえるのです。
女性表情

効果がアップ!?ビタミンEと一緒に使いたい成分

ビタミンEの効果をさらにアップさせたい人は、ビタミンCを一緒に取り入れるのがおすすめです。ビタミンCは水溶性のビタミンで、ビタミンEと同じように優れた抗酸化力を持つことで知られています。
一方で異なる点もあります。それは、働く場所です。ビタミンEが細胞内で働くのに対して、ビタミンCは細胞の外側から酸化を防ぎます。つまり、ビタミンEとビタミンCを一緒に取り入れると細胞の内と外の両方から酸化を防ぐことができるということです。
さらに、ビタミンCにはビタミンEを復活させる働きもあります。ビタミンEは活性酸素と闘う際に自らも壊れてしまうのですが、これをよみがえらせる作用がビタミンCにはあるのです。ビタミンEを取り入れる際には、ビタミンCもあわせて使うとより高い効果が期待できるでしょう。
ビタミン
今回は、ビタミンEについてご紹介しました。お伝えしたように、ビタミンEには美しい肌を目指すうえでうれしい働きがたくさんあります。ご自分の肌悩みに合わせて取り入れてみてくださいね。

ビタミンC」についてもぜひご覧ください。

まとめ

  • ビタミンEには酸化の原因となる活性酸素を除去する、免疫力を高める、炎症を抑える、血行を良くする、ホルモンバランスや自律神経を整えるなどの働きがある
  • ナッツ類や種子類、オリーブオイルなどの植物油、卵、アボカドなどに多く、ほかに野菜や果物、魚介類などにも含まれている
  • ビタミンEには強い抗酸化作用や抗炎症作用があるので、肌の老化や肌荒れを防ぐ、血行を促進して肌の新陳代謝を助けるなどの効果が期待できる
  • ビタミンEの難点を克服して開発されたのが、「TPNa® (ティーピーエヌエー、表示名称:トコフェリルリン酸Na)」で、油にも水にもなじみやすい性質がある
  • TPNa® にはニキビの原因菌でもある「P.アクネス」の増殖予防、紫外線による皮膚ダメージの軽減、肌の炎症予防、うるおいアップ、といった効果も期待できる
  • ビタミンCには細胞の外から酸化を防ぐ働きやビタミンEを復活させる働きがあるので、一緒に取り入れるのがおすすめ

参考
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)
トコフェロール | はじめての美容医療 | ジェイメック
トコフェロールの基本情報・配合目的・安全性 | 化粧品成分オンライン
TPNa® | 製品情報 | 昭和電工株式会社

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