2026/06/08

日焼け止めの正しい塗り直し方|頻度・タイミング・タイプ別のポイントを解説

日焼け止めの正しい塗り直し方|頻度・タイミング・タイプ別のポイントを解説

最終更新日 2026/06/08

日焼け止めは、朝に一度塗れば安心と思っていませんか。
実は、時間の経過や汗・皮脂、マスクや衣類との摩擦によって、日焼け止めは少しずつムラになりやすく、塗り直しを意識することが大切です。しかし、「どのタイミングで塗り直せばいいの?」「メイクの上からどうすればいい?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、日焼け止めの正しい塗り直し方を中心に、基本的な方法や頻度の目安、さらに種類別の特徴と注意点までをわかりやすく解説します。毎日の紫外線対策を無理なく続けるためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

なぜ日焼け止めは塗り直しが必要?塗り直さないとどうなる?

「朝に一度しっかり塗れば十分」と思われがちですが、日焼け止めは汗や皮脂、マスクや衣類との摩擦、顔に触れる習慣などによって、徐々に落ちたりムラになることがあります。皮膚科学の研究でも、汗や摩擦、皮脂などの影響によって塗布状態が時間とともに変化し、紫外線防御効果が低下する可能性があることが報告されています(※1)。

日焼け止めは適量を塗って初めて本来の効果を発揮します。そのため部分的にでも落ちてしまうと、紫外線から守る働きが低下し、日焼けやシミ、そばかすなどの原因になる可能性があります。また肌の乾燥やハリの低下など、いわゆる光老化のリスクも高まるとされています。このような紫外線ダメージはすぐに実感しにくいものですが、毎日の積み重ねが将来の肌状態に影響を及ぼすため、日頃からの対策が非常に大切です。
将来の肌を守るためにも、日焼け止めは朝に塗るだけでなく、日中もこまめに塗り直すことが推奨されます。特に、美容医療の施術後や肌が敏感な状態では、紫外線の影響を受けやすくなるため、日焼け止めのこまめな塗り直しが大切です。

※1:Diffey BL. When should sunscreen be reapplied?
J Am Acad Dermatol. 2001.

PAやSPFが高くても日焼け止めの塗り直しは必要?

「日焼け止めのPAやSPFなどが高ければ、効果が長持ちするのでは?」と思う方がいるかもしれません。

PAはUV-A、SPFはUV-Bに対する防御効果を示す指標で、値が高いほど防御力は高くなりますが、日中の摩擦や汗、皮脂による落ちにくさまでを保証するものではありません。
また近年「UV耐水性」という指標も取り入れられていますが、これは、水浴した際の耐水性を評価するものです。汗や皮脂などへの耐水性を保証するものではなく、日本化粧品工業会も、「UV耐水性表記の有無に関わらず」2~3時間ごとの塗り直しを推奨しています。(※2)

このように、SPFやPA、UV耐水性の値は、塗り直しの必要性を判断するものではなく、シーンに合わせた日焼け止め選びの参考基準として頭に入れておくとよいでしょう。

※2:日本化粧品工業会「UV耐水性に関するQ&A」

日焼け止めを塗り直すタイミングの目安

日焼け止めの塗り直しは、一般的に2〜3時間おきが目安とされています。
もちろん、これを守るに越したことはありませんが、毎日忙しく生活していると、こまめに時間をチェックして塗り直すのが難しいこともあるでしょう。そこで、生活パターン別に塗り直しのタイミングの目安をご紹介します。

朝から夕方までオフィスで仕事をする日

朝のスキンケア後に日焼け止めを塗った後は、昼休みなど外へ出る前に塗り直すのがおすすめです。「近くのコンビニだから大丈夫でしょ」と思う方もいるかもしれませんが、朝に塗った日焼け止めは、徐々に落ちてしまいます。しっかり塗り直す時間がない場合は、パウダータイプやスプレータイプを使い、さらに日傘なども活用すると効果的です。
その後は、夕方の外出前や退勤前でまだ日差しがある場合などに、塗り直しをしましょう。

屋外で長時間過ごす日

まずは、朝に日焼け止めをしっかり塗りましょう。紫外線の強い日は、SPFやPAの高いものを選び、状況に応じて帽子や日傘なども併用するのがおすすめです。塗り直しは2~3時間ごとが目安になります。特に汗を拭いた後には日焼け止めが落ちやすいため、意識して塗り直すと安心です。

室内で過ごす時間が長い日

紫外線の中でもUV-Aは窓ガラスを通過するため、室内にいる日であっても、朝から日焼け止めを塗るようにしましょう。室内での活動量が少なければ汗の影響は受けにくいものの、買い物などで外出する際には、塗り直すのがおすすめです。

このように、外出前や汗を拭いた後などのタイミングで日焼け止めを塗り直すことを意識してみましょう。

こまめに日焼け止めを塗り直す女性

日焼け止めの正しい塗り直し方

日焼け止めを塗り直す際の基本的な流れを紹介します。

1.ティッシュオフ・保湿

ティッシュやあぶらとり紙などで余分な汗や皮脂を軽く押さえます。このとき強くこすってしまうと、摩擦が肌の負担なるため、注意しましょう。ティッシュを軽く当てる程度にして、余分な汗や皮脂だけを取り除きましょう。また、乾燥が気になる場合は、ミストタイプの化粧水や乳液などで保湿をするのがおすすめです。

2.塗り直し

日焼け止めをやさしく重ねていきます。クリームタイプやミルクタイプの場合は、一度に広い範囲へ塗ろうとするのではなく、頬、額、鼻まわり、顎など、パーツごとに少量ずつ重ねていくとムラになりにくくなります。塗りムラの出やすい頬の高い位置、フェイスライン、鼻まわり、首などは、特に丁寧に塗りましょう。

日焼け止めの紫外線防御効果を十分に発揮するためには、適量を塗ることも大切です。日焼け止めの製品に記載されている必要量を塗るようにしましょう。

おすすめの関連コラム

基本的な塗布量や塗り方については、以下の記事で詳しく解説しています。

美肌を目指すなら知っておきたい! 日焼け止めの正しい使いかた・落としかた

メイクの上から日焼け止めを塗り直す際のポイント

メイクをしている場合でも、基本的な流れは同じです。メイクを落とす必要はなく、ティッシュオフや保湿をしてから日焼け止めを塗り直しましょう。メイク崩れが心配な方は、次のポイントを意識してみてください。

摩擦を抑える

日焼け止めを強くこすって塗ってしまうと、肌の負担になるだけはでなく、メイク崩れの原因にもなります。肌にやさしくなじませることを意識して、摩擦をできるだけ抑えるようにしましょう。

クリームタイプ・ミルクタイプの日焼け止めは少量ずつ重ねる

クリームタイプやミルクタイプの日焼け止めを使う場合、一度にたっぷりつけてしまうと、メイク崩れの原因になります。自然な仕上がりを保つために、肌の状態を見ながら、少量ずつ重ねるようにしましょう。

スプレータイプやパウダータイプを取り入れてみる

メイク崩れが気になる場合は、日焼け止めのタイプを替えてみるのも方法の一つです。たとえば、パウダータイプはフェイスパウダー代わりに使うこともできます。また、スプレータイプも顔に直接触れなくてよいため、塗り直しの摩擦によって生じるメイクのヨレを防ぎやすくなります。

日焼け止めを塗り直した後に、軽くメイクを整えると仕上がりがきれいに見えます。厚塗りにならないよう、気になる部分だけを整えてみましょう。

【タイプ別】日焼け止めの特徴と塗り直し時の注意点

自分のライフスタイルやメイクの有無に合わせて日焼け止めのタイプを使い分けると、日中でも無理なく紫外線対策を続けやすくなります。
ここでは代表的なタイプの特徴と、塗り直しの際に意識したいポイントを紹介します。

クリーム・ミルクタイプ

クリームタイプやミルクタイプの日焼け止めは、肌への密着感が高く、ベースメイク前の紫外線対策としてよく使用されています。保湿成分が配合されているものも多く、スキンケア感覚で使うことができます。一方で、鏡を見ながら丁寧に塗る必要があるため、外出先での塗り直しは少し手間に感じるかもしれません。
メイクの上から塗り直す場合には、やさしく、少量ずつなじませることを意識してみましょう。白浮きしにくいものや、肌になじみやすいものを選ぶと、メイクの上からでも塗り直しやすくなります。

パウダータイプ

パウダータイプの日焼け止めは、テカリを抑えながら紫外線対策ができるため、メイク直しをしたいときにおすすめのタイプといえます。ただし、パウダーは一度に塗布できる量が限られるため、頬や鼻まわりなど、紫外線が当たりやすい部位は意識して重ねることが大切です。また、人によっては乾燥感を感じることがあるため、必要に応じて保湿ケアも取り入れてみましょう。

スプレータイプ

スプレータイプの日焼け止めは、肌に直接触れずに使えるという特性があり、メイクをしている状態でも取り入れやすいタイプです。顔や髪、首まわりなど、手が届きにくい部分にも使いやすく、また吹きかけるだけでよいため、外出先などでの塗り直しに役立ちます。
一方でスプレーは、必要量が顔にかかっているか分かりにくく、ムラが出やすいという面があります。顔に使用する場合は20cm程度離して吹きかけ、顔全体に均一に行き渡るように意識して使用することが大切です。また、目や口を閉じ、吸い込まないように注意しましょう。

なお、パウダータイプやスプレータイプの日焼け止めの中には、塗り直しや化粧直しを想定して作られている製品もあります。そのような製品を使う際は、朝にクリームタイプやミルクタイプの日焼け止めを取り入れるようにしましょう。

日焼け止めを塗り直す女性

無理のない紫外線対策を

日焼け止めの紫外線防御効果をキープするためには、2~3時間おきの塗り直しを心がけましょう。塗り直しが手間に感じたり、忙しくて時間が取れない場合は、シーンに合わせて日焼け止めのタイプを使い分けたり、帽子や日傘などを取り入れるのもおすすめです。無理なく対策を続けて、紫外線のダメージから肌を守りましょう。

まとめ

  • 日焼け止めは汗・皮脂・摩擦などによって落ちたりムラになったりするため、日中の塗り直しが重要。
  • PAやSPF、UV耐水性は、汗や皮脂からの落ちにくさを保証するものではない。
  • 塗り直しの目安は2〜3時間ごとだが、外出前や汗を拭いた後などのタイミングも意識するとよい。
  • 塗り直しの際はこすらず、汗や皮脂を軽く押さえてからやさしく重ねることがポイント。
  • メイクをしている場合も、メイクを落とさず上から重ねる方法で塗り直すことができる。
  • 日焼け止めにはクリーム、ミルク、パウダー、スプレーなどがあり、シーンに合わせて使い分けることができる。
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