2023/04/10

エイジングケアをしたい人必見!注目の美容成分「フラーレン」を徹底解説~効果編~

エイジングケアをしたい人必見!注目の美容成分「フラーレン」を徹底解説~効果編~

最終更新日 2023/10/17

エイジングケアができる美容成分として注目を集める「フラーレン」。前編では基礎知識をご紹介しました。この記事では、「効果編」と題してフラーレンにどのような効果が期待できるのかについて、具体的に解説していきます。
 

フラーレンについておさらい

効果についてお話する前に、フラーレンについて簡単におさらいしておきましょう。
まずフラーレンとは、60個の炭素原子がサッカーボール状に共有結合した分子です。その特異な形状からユニークな化学反応が期待されていて、これまで医薬品やエンジンオイル、有機薄膜太陽電池の材料など、多岐にわたる分野で注目され研究がおこなわれてきました。
このようにフラーレンの研究が進む中で、1990年代に高い抗酸化作用があることが発表されると、美容の分野でも研究や開発が活発におこなわれるようになります。とくに酸化は、肌の老化の原因として知られ、しわやシミ、肌荒れや炎症、赤みなどさまざまな肌トラブルを引き起こす要因にもなります。そのため、高い抗酸化作用を持つフラーレンは、エイジングサインを含む、さまざまな肌のお悩みに効果を発揮できる成分として、高い注目を集めていたのです。ところが、フラーレンには水や油に溶けにくい、という化粧品の成分としては致命的な欠点がありました。そこで開発されたのが、「ラジカルスポンジ®」という、水溶性の高分子(PVP)でフラーレンを包む技術です。これにより化粧品にも配合することができるようになり、フラーレン配合化粧品が広く販売されるようになりました。
 
※フラーレンの歴史や由来については「基礎知識編」をご覧ください。
 
フラーレンがこれほど注目される理由として、抗酸化力の強さとその持続性が挙げられます。具体的には、フラーレンの抗酸化力はビタミンCのなんと172倍。そして、持続時間は11時間以上と言われています。さらに、フラーレンは紫外線に強く、成分としての安定性が高い点も注目されるポイントの一つです。
 
このように、フラーレンは抗酸化力の高さでひときわ注目を集めているわけですが、具体的にどのような症状の改善に期待できるのか、知りたい方も多いでしょう。そこで、症状別にフラーレンの改善効果をご紹介していきます。
 

フラーレンに期待できる効果(1)シミやくすみ、炎症後色素沈着の予防・改善

代表的なエイジングサインの一つでもあるシミやくすみ。その大きな原因は紫外線です。紫外線を浴びた肌は、活性酸素をたくさん作ります。すると、これが皮脂などと結びついて過酸化脂質となり、肌にダメージを与えます。また、活性酸素はメラニンの生成を促します。ご存じのとおり、メラニンはシミの元になる細胞ですから、大量に作られると、それだけシミの予備軍がたくさん作られてしまう、ということになります。
そこで取り入れたいのが、活性酸素を除去する作用を持つフラーレンです。とくに日常的に取り入れることで、将来的なシミ予防や美白の維持に役立ちます。さらに、フラーレンには日焼け後の色素沈着やニキビ跡などの改善にも効果がある、という研究結果もあります。
つまり、フラーレンを取り入れることでシミの予防はもちろん、すでにでき始めているシミやくすみを目立ちにくくする効果も期待できるということです。
メラニンフラーレン
 

フラーレンに期待できる効果(2)赤みや炎症の改善

肌に赤みや炎症が生じる理由の一つに、バリア機能の低下が挙げられます。私たちの肌には、体内の水分を蒸発しないようにしたり、外部の刺激から守ったりするためのバリア機能が備わっています。何らかの理由でこのバリア機能が低下すると、乾燥しやすくなったり、外部からの刺激を受けやすくなったりして、肌に赤みや炎症が生じやすくなります。
フラーレンには、肌のバリア機能を改善する作用が確認されていて、赤みや炎症が生じにくい肌作りに役立つことがわかっています。
また、紫外線によって活性酸素が増えることが原因で肌の炎症やニキビが起こることがあります。このようなケースでも抗酸化作用を持つフラーレンが症状の改善に効果を発揮します。
 

フラーレンに期待できる効果(3)しわ改善

加齢によるしわの大きな原因の一つが紫外線です。紫外線によって活性酸素が発生すると、コラーゲンの分解が促されます。コラーゲンは肌のハリやツヤ、弾力に欠かせない組織で、減少すると深いしわやたるみの原因にもなります。そこで、活性酸素を除去する働きを持つフラーレンをスキンケアに取り入れると、紫外線によるコラーゲンの分解が抑えられるため、しわやたるみの予防につながります。
また、お伝えしたようにフラーレンにはバリア機能を改善して、肌の乾燥を予防する働きがあります。そのため、フラーレンは乾燥による小じわの予防にも役立ちます。
 
そのほかにも毛穴を目立たなくする働きもあり、フラーレンはさまざまな肌トラブルの改善効果が期待できる美容成分と言えるのです。
 

抗酸化力がアップ!?フラーレンと併用したいビタミンC

肌トラブルの原因になる活性酸素。フラーレンの抗酸化作用が有効なことはご紹介しましたが、実は併用することで効果をより高めてくれる成分があります。その代表的なものはビタミンCです。
ビタミンCと言えば抗酸化作用を持つ成分としておなじみです。また、ビタミンCはメラニンを還元して無色化する美白作用があるほか、コラーゲンの生成にも関わっています。そんな美肌作りに欠かせないビタミンCですが、熱や光に弱く、壊れやすいという特徴があります。そのため、「ビタミンC誘導体」といって、より安定性が高い状態で化粧品に配合されています。ただし、それでも肌内部でビタミンCに変換されると再び安定性が低下して壊れやすい状態に戻ってしまうのです。
そこで、活用したいのがフラーレンの力です。フラーレンにはビタミンCの酸化を防ぐ作用があり、ビタミンCがより内部に浸透するのを助けて、次のような嬉しい効果をもたらしてくれます。
 

抗酸化力がアップ

ビタミンCもフラーレンも抗酸化作用を持っていますが、そのメカニズムが異なります。具体的には、フラーレンが活性酸素を吸着・除去するのに対し、ビタミンCは自分が活性酸素と結びつくことで肌の酸化を防いでくれます。このように、働き方が異なる2つの成分を併用することで、より高い抗酸化力が発揮されます。
 

コラーゲンの生成量がアップ

ビタミンCはコラーゲン生成のためには必須ですが、肌内部で酸化してしまうとその力を発揮することができません。そこでフラーレンを併用すると、ビタミンCが酸化せずにコラーゲンの生成に使われるため、肌のハリやツヤのアップにつながります。
 

レーザー治療後のお肌にもフラーレンはおすすめ

お伝えしたようにフラーレンにはさまざまな効果が期待できますが、もう一つ注目すべきポイントがあります。それは刺激性が少ない点です。フラーレン以外にも美容効果が高い成分はいくつもありますが、中には刺激性が高く、肌が敏感な時には使えないものもあります。その点、フラーレンは刺激性が低いため、肌が敏感な人や弱っているタイミングでも使うことができます。たとえば、レーザー治療後などで肌が敏感な時期などにもおすすめです。とくにレーザー治療後は炎症後色素沈着が起きやすかったり、紫外線の影響を受けやすかったりするので、いつも以上にスキンケアに注意が必要です。そのため、「何を使ったらいいの?」と悩む方も多いのですが、フラーレンは刺激性が低く、炎症後色素沈着や炎症の改善効果が期待できますし、何より抗酸化作用を持つため、紫外線対策としても有効です。もちろん個人差があるので、使用前に自分の肌に合うかどうかチェックする必要がありますが、レーザー治療後のケアに悩んでいる人は、フラーレン配合化粧品を取り入れてみるのもよいでしょう。
女性と鏡
 
ここまで2回にわたってフラーレンについて解説してきました。さまざまな肌トラブルに効果が期待できるフラーレン。とくにエイジングケアを始めたい方や、セルフケアで肌トラブルを予防したい方におすすめです。興味のある方は、「基礎編」でご紹介した「フラーレン配合化粧品の選び方」をご参考に、自分に合うスキンケア製品を探してみてくださいね。
 

まとめ

  • フラーレンが注目される理由として、抗酸化力の強さとその持続性、さらに成分としての安定性が挙げられる
  • 活性酸素を除去する作用を持つフラーレンを取り入れると紫外線によって生じるシミの予防ができるほか、すでにでき始めているシミやくすみを目立ちにくくする効果も期待できる
  • フラーレンには、肌のバリア機能を改善する作用が確認されていて、赤みや炎症が生じにくい肌作りに役立つ
  • 活性酸素を除去する働きを持つフラーレンをスキンケアに取り入れると、紫外線によるコラーゲンの分解が抑えられるため、しわやたるみの予防につながる
  • ビタミンCとフラーレンを併用すると、抗酸化力がアップするだけでなく、コラーゲンの生成量増加にもつながる
  • 刺激性が低く、炎症や炎症後色素沈着の改善効果や抗酸化作用のあるフラーレンは、レーザー治療後の肌にもおすすめ

 
参考サイト
フラーレン美ラボ「フラーレンとは」

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